このシリーズでは、AIとの対話を通じて、自分の知りたいことを少しずつ深めていく「探究型」のプロンプトに焦点を当てて、全3回に分けてご紹介していきます。
今回はその第2回・応用編。前回の内容をふりかえり、探究型プロンプトに手を加える方法を初心者の方にもわかりやすくお伝えします。(2025年4月15日の情報を基にしています)
ChatGPTと始める「探究型」プロンプト:大きなテーマから始める
探究型は、はじめに大まかな質問を投げかけてみて、そこから少しずつ問いを深めたり、視点を変えたりしながら、自分なりの答えを見つけていきます。
ChatGPTは、こうした探究のパートナーとして、とても頼りになります。
あまり知らない世界や、業界について知りたいときは、そのまままずは聞いてみましょう。
今回は「マーケティングについて教えてくれますか?」とChatGPTに聞きます。
マーケティングについて教えてもらえますか?
返ってきたChatGPTからの答えから、気になる言葉、探究したい言葉を選びチャットを送ります。
価格設定について詳しく教えてください。
など、どんどん質問を重ねることで、視野が広がり、深まっていくのが「探究型」です。
ChatGPTのような自然言語処理に優れたAIは、普段の会話のように質問しても、文脈からしっかり意味を理解してくれます。
無理に「正しいプロンプト」を意識しなくても、最初は人と話すように使い始めて大丈夫です。
ChatGPTで試す、探究型プロンプトの4ステップ
ChatGPTを安全にMillen VPN!MillenVPN
「大きな大きなテーマから始めてみる」ことから始める、探究型に慣れてきたら、少しプロンプトに手を加えてみましょう。無料版ではチャット数が限られてますので、最初のAIツールへの質問の質が大切になってきます。最初にAIツールに投げるチャット「マーケティングを教えてください」に下の項目を足していきます。
① 目的を明確にする
② 指示を具体的にする
③ 出力形式を指定する
④ 背景・状況を追加する
探究型でほしい答えをAIツールから引き出すには、次の4つの視点をプロンプトに入れてみると効果的です。
全てを入れる必要はなく、1つプロンプトに加えるだけで、AIツールからの返事があなたの探しているほしい答えに近くなります。
① 目的を明確にする
「なぜそれを知りたいのか?」という理由を加えると、AIツールの出力があなたによりフィットしたものになります。
👉 例:「ブログを書くために、初心者向けにマーケティングを説明して欲しい」
② 指示を具体的にする
「やさしく」「短く」「小学生でもわかるように」など、どうして欲しいかを具体的に伝えましょう。
👉 例:「小学生でもわかるように、で説明してください」
③ 出力形式を指定する
「リストで」「箇条書きで」「表で」など、出力の見せ方を指示すると整った情報が得られます。
👉 例:「3つのポイントに分けて教えてください」
④ 背景・状況を追加する
「私はAI初心者です」「ライターとして仕事をしています」などの前提を加えると、文脈を考慮した回答になります。
👉 例:「私はブログ初心者なので、読者にもわかりやすく教えてほしいです」
例:マーケティングを探究型で聞くとき
「私はフリーランスで、これからブログを通じて収益化したいと考えています。(①目的)
マーケティングの基礎から学びたいのですが、できれば“信頼される発信”を軸にしたやり方を知りたいです。(④背景・状況)
初心者にもわかりやすく(②指示を具体的に)、ステップに分けて(③出力形式)教えてください。」
→AIツールはあなたの背景・目的・知識レベルに合わせて、“あなたに合った”答えを出してくれるモードになります。

このやり方は、どのAIツールでも使えるもよ。
同じ問いでも指示を変えるとどんな答えが返ってくるか
試してみるのもいいよね。
最後に:ChatGPTと言葉を重ねて、自分を見つめる
ChatGPT無料版のチャット可能回数は公式には公開されていません。
私が、実際に使ってみた感覚では、テキストのみのやり取りで上限に達することは滅多にありません。ただし、画像生成や写真のアップロードなど、テキスト以外の機能を使用すると、制限に達するスピードが早くなります。そんな時でも、新しいチャットルームを開けば、再びやり取りを続けられることがあります。
ChatGPTは「探究型」プロンプトを試すのに最適なAIツールです。ぜひ、いつものチャットに一言加えて、より的確な答えが得られるか試してみてください。
チャットを重ねるごとに、求めている答えが見つかるだけでなく、自分自身との対話も深まります。「どう聞けばよいか」「欲しい答えを得るにはどうすればいいか」と考えているうちに、ご自身の思考が整理され、理解が深まっていくはずです。
さて、次回はいよいよ「初心者でもわかるAIツール活用術」の最終回です!
「探究型」とは異なる「ピンポイント型」プロンプトの特徴と、その違いを詳しく紹介します。お楽しみに!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント