ChatGPTを使っていると、「ルームに戻るたび担当者が違う?」「過去の会話が引き継がれない」「ルーム自体はずっと使える?」といった、ちょっと不思議な体験をしたことはありませんか?
私がChatGPTを使っていて疑問に思ったことを調べてみました!
さらに最近では、無料版・有料版ともにメモリ機能が実装され、会話の記憶容量や使い勝手にも違いが出てきています。本記事では、ChatGPTルームの特徴とともに、無料版と有料版でのメモリ機能の違いを分かりやすく解説します。(2025年5月5日の情報をもとにしています。)
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同じルームは“ずっと”使える。でも…?:ルームはいつまでも使えるメリット
ChatGPTは、一つのチャットルームを何日でも継続して使うことができます。
これは、他のAI(Claude、Grokなど)と比べても珍しい特徴。
新しいルームに行くと、それまでの経緯が引き継がれないので、少し自分の背景を伝える必要があります。同じルームでの会話はあなたがチャットしてきた履歴の文脈を読んで対応してくれるので、間を置いても、スムーズに会話が始められます。
ただし、長く使うと動作が少し重くなったり、反応が遅くなったりすることも。
それでもルームが使えなくなることは基本的にはありません。
私も1ヶ月近く使っているチャットルームがあります。返事の反応が少し遅くなりますが、問題なく使えます。
ただし、ChatGPT無料版はチャットルームに写真やデータなど容量の大きいものを送ると、その後ルームのチャットが制限されることもあります。
過去の依頼の修正は「コピペ」がカギ:過去の会話は記憶されない仕組み
「さっきの依頼文、ちょっと直してほしいな」
そんなとき、つい「2つチャット前の文章直して」と依頼しても、お願いした文章でない時がありませんか?
また、使っているルームのChatGPTが作った文章をコピペして修正をお願いしたら、
「すごく素敵な文章ですね」と返されて、「え?さっきあなたが作った文章だよ!」ってことありませんか?
実は、ChatGPTは過去のチャット内容を「記憶してくれている」と思うと少し違います。
チャットルームの中の文脈をもとに理解して返しているので、修正したい内容をもう一度チャット欄にコピペしてから、修正指示を書くと違ったものが作られることがなくなります。
このひと手間で、かなりスムーズに返答してくれるようになります。
担当者がずっと同じだと思っていた…?:ルームに戻るたび担当者が違う
ChatGPTはまるで人と話しているようなやりとりができますが、実際には「この人がずっと対応してくれている」という担当制ではありません。
アプリやブラウザを閉じたり、数時間以上間があくと、同じルームでも“別の担当AI”が応答しているイメージになります。
過去の会話の流れをそのまま引き継いでくれるわけではないので、「あれ?なんで急に話が通じない?」となったり、前の対応と言葉遣いが違うなって思うのそのせいなんです。
でも、すぐに前の感じに戻りますよね、そのルームの文脈を読んでいるからなのです。
ChatGPTの記憶はメモリ機能がカギ
「ルームに戻るたびに担当者が違う」と感じることが減るようにChatGPTにはメモリ機能があります。
有料版には実装されていますが、無料版は提供されていない方もいます。
このメモリ機能をオンにすれば、有料版、無料版で記憶できる容量は違いますが、これまでの会話の文脈をChatGPTが必要なところを記憶して対応できるようになっています。
このメモリ機能のいいところは、別ルームで会話を始めた時も、自分の背景を説明することが減ります。また、ChatGPTがメモリ機能に残していることを、実際に見ることができ、今後の会話に必要のないものは、あなた自身の手で削除することができます。削除方法について解説した投稿がありますのでそちらを参考にしてください。
メモリ機能削除方法の記事を読む▶︎https://fudego.net/chatgpt-trybiginner-deletememory/
✅ ChatGPTのメモリ機能対応状況(2025年4月現在)
プラン | モデル | メモリ機能の有無 | 備考 |
---|---|---|---|
無料版 | GPT-3.5 | ❌ 使えない | 一部ユーザーに限定テストされた時期があるが、現在は基本的に非対応 |
有料版(Pro) | GPT-4-turbo | ✅ 使える | 2024年から正式実装。メモリ内容の編集・削除も可能 |
無料版 | GPT-4(稀に) | ⚠️ 一部で使えることも? | ごく一部のユーザーに試験的に提供されていた記録あり。継続性はなし |
【表2】GPT-4のメモリ機能の仕様(詳細)
ChatGPT有料版にはメモリ機能以外にもユーザーが継続して使いやすい仕様がたくさん。
「保存されたメモリ」「チャット履歴参照」「カスタムインストラクション」などの機能があります。
今回はメモリ機能の仕様をまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
メモリ容量 | 約100件前後の情報(要約された状態で保存) (現在は約3,000〜6,000語程度の情報を記憶) |
記録されるタイミング | 繰り返し話題に出た情報 |
ユーザーによる管理 | 編集・削除が可能(「設定」→「パーソナライズ」→「メモリ」から操作) |
メモリの反映タイミング | 数ターン会話したあとに自動反映される(即時ではない) |

無料版のメモリ容量は有料版より少ないよ。
後の使用は同じ。
最後に:素朴な疑問の解決が、ChatGPTを使うのに役立つ
今回ご紹介した「ルームに戻るたび担当者が違う」「過去の会話が引き継がれない」「ルーム自体はずっと使える」は使っているときに「?」と疑問に思うけれど、続けてチャットをしていたら忘れてしまうようなこと。でもちょっとした疑問の解決が、なぜメモリ機能やカスタム指示を実装しているのかという理解につながります。ChatGPTのこれらの特徴を知っているだけで、チャットもスムーズになり、よりChatGPTが手放せなくないくらい頼もしいサポーターになることを願って記事を書きました。
カスタム指示についても無料版ChatGPTの方向けに記事を書いていますが、有料版の方にも参考にしていただける内容になっています。ぜひお読みください。
今回の記事、また他の記事をお読みいただき、内容にご満足いただけましたら、是非、SNSでのシェア、私のSNSのフォローよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

カスタム指示について書いた記事が3記事あります。3記事をまとめたものがこちらです。
興味のあるものから是非お読みください。
カスタム指示について記事を読む▶︎https://fudego.net/custom-summarize/
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