世界が称賛する建築家、安藤忠雄。その“持たない強さ”が、今を生きるあなたの力になる

#持たない強さ
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世界が最も尊敬する建築家」——安藤忠雄。

建築の世界的権威「プリツカー賞」(1995年)、文化勲章(2010年)、フランス芸術文化勲章(コマンドゥール)、アメリカ建築家協会ゴールドメダルなど、
世界中から尊敬と称賛を受ける安藤忠雄さん(84歳)は、今なお現役で挑戦を続けています。

しかし、そんな彼の強さの本質は、名誉や肩書ではなく、
「何も持たなかった」ことにある。

このブログでは、安藤忠雄さんの生き方から見えてくる「持たない強さ」とは何かを、
健康、学び、人生哲学という切り口から、感じたことをお伝えします。

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セクション①:学歴もコネもない、でも世界を動かした

戦後の大阪に生まれる。(1941年9月13日生まれ)決して裕福ではない環境で育つ
幼少期からアルバイトをして家計を支えた

若き日にはボクサーを経験、その後、自らの足で世界の建築を見て回る旅へ

建築を学ぶ学校に行かず、独学で一級建築士の資格を取得

1969年、大阪に「安藤忠雄建築研究所」を設立
以降、個人住宅や公共施設などの数々の作品を手掛ける

安藤さんの哲学、「誰でも手に入る材料で誰にでも真似できない世界を創る

☕️コラム
ひたすら自分の思いに突き進んでいく。
安藤さんの人生を振り返ると、あまりにも多くの「ない」が並ぶ。
学歴がない。コネがない。建築の専門教育もない。

でも、あるのは「情熱」と「自分の目で確かめる姿勢」。
本や学校では得られない、“生きた知識”を自分の足で取りに行った人。

持たなくても、持たないことをコンプレックスも待たず、ひたすら自分の思いに突き進んでいく。
何度もコンクールに挑戦し、世界に認められはじめたのは、1980年代。
安藤さんは「困難い立ち向かうことを」人生哲学にしています。
しかし、彼の作品は、厳しい生き方を感じさせない、「人間と自然」「空間と光」という調和を常に追求し続けています。

セクション②:5つの臓器を摘出しても現役。圧巻の健康術

2009年にがんが発見され、胆嚢、胆管、十二指腸を摘出。
2014年には膵臓がんが見つかり、膵臓と脾臓を摘出。
これにより、合計5つの臓器を失う

手術後もすぐに現場へ戻り、活動を続けている

毎日1万歩歩き、夜はジムでのトレーニングを欠かさない

食事に気を配り、体調管理を日課としている

☕️コラム
現実を受け入れる。安藤さんは、未熟で酸っぱい「青リンゴ」を理想としています。
これは、完璧ではない状態でも未来に向けて成長し続ける姿勢を表したものです。
安藤さんは、病気や困難について「現実を受け入れ、その時々にあった方法で柔軟に生きることが大切」と語ります。
内臓を5つも無くしてなお、挑戦し続けるために、現状を知り、体力を維持し、健康にも気をつけています。安藤さんの健康術は、誰かに管理してもらうのではなく、自分自身で体と心を整えるという“自己責任”の姿勢に貫かれています。
長く何かに挑み続けるためには、メンタルと体力のどちらも不可欠。忙しくて寝られないなら、せめて食事に気をつける。歩くことで、心のバランスを取る。小さな自己管理が、長い挑戦を支えるのだと思います。この管理は、いろんな困難にあった時、ここぞという時に、心と体を支える大切な基盤になるに違いありません。

セクション③:2FACE

【ONの顔】
仕事中は極限まで集中し、スイッチが入ったように本気で挑む
多い時には20件から30件、それ以上のプロジェクトを同時に80代でも進めている

ただひたすら必要なことをやるというシンプルな考え

【OFFの顔】
人生は楽しむ。その時の状況に応じて柔軟に生きる姿勢

内臓を摘出した後も、健康管理に気をつけ、自分に合った生活をする

☕️コラム
全力疾走で生きる「ないですよ。出たとこ勝負やろ! なるようになる」と安藤さんは語っています。
しかし、その言葉の裏で、学歴がないのなら、学歴がある人の以上の努力をする。自分で考えて動く、必死にやる。という姿勢を病気をするまで貫いています。
安藤さんは、人生をに必要なものは「愉しむこと」だと言います。そして年齢になんかにもとらわれず走り続けています。この言葉、「楽しむこと」は、何事も自分で決断していくからこそ出てくる言葉だと思います。
「2FACE 」は、熱狂的な努力と、柔軟に対応するという両面を表し、全てを「愉しみ」仕事が楽しければ人生を楽しい!どんな時も全力疾走で生きる安藤さんらしい捉え方のように思います。

セクション④:得たお金はすべて社会に還元する

多くの賞金や講演料を、大阪の子どもたちや復興支援

寄付と自費で「こども本の森 中之島」を建設・寄贈

「使い切って死ぬのが美学」と語るほど、与えることを選ぶ人生

今なお、安藤さんの学びたいという若者に学びの場を与える

☕️コラム
「得たものをどう使うか」で、人の価値は決まるのだと、安藤さんは背中で教えてくれています。
学べる場所は学べる本は用意してあげる。でもそれをどう自分で使うかは自分で決決めるしかない。この姿勢は、安藤さんが若かりし頃、建築に興味をもち、大工さんに教えてもらい学んだその循環でもあると思います。持っていなかったからこそ、持てるようになった今は、誰かのために使う。
それは、与えることができる人にしかできない、最高の強さだと思います。
「得たものをどう使うか」で、人の価値は決まるのだと思います。

終わりに:「持たない強さ」

安藤さんのことを見ていると、潔さ、歯切れの良さを感じます。
大阪の人であることも関係しているのかもしれません。
安藤さんの生き方は特に「持たない」人にとって勇気を前に進むパワーをもらえます。
働きながら、建築を学ぶこと、建築士の資格を取ること、世界にチャレンジすること、病気後の健康管理。全てにおいて、ご自分で決断し、やり遂げるからこそ、その姿に感動し、また彼の創造された建築に多くの人が魅了されるのだと思います。
何も持っていないからこそ、自由に動ける。
持っていないからこそ、決断が大切。
持っていないからこそ、失敗をしても、また挑戦する。
そんな安藤さんですが、建築に魅了されながらも、ボクサーとしての道を歩もうとした時期もあります。自分に向いていない、上には上がいると、諦める決断もしています。
ただ、進むだけが決断ではない。諦める決断も、先へ進む大きな一歩となる。
そんな安藤さんの生き様全てから、メッセージを受け取り、進む推進力にしてほしいと願い、「#持たない強さ」のカテゴリーで紹介させていただきました。

最後にここ数年の安藤さんが話している映像をご紹介します。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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